「まゆみーーーーーーーー!
好きだああーーーーーーーーー!」
反対側のホームから、こちらのホームに向かって叫ぶ男性。
男性の横にはスーツケース。
恐らく、離れ離れになってしまう恋人に叫んだのだろう。
すると、ま隣にいた女性が叫び出した。
「たいすけーーーーーーーー
私も、好きなのーーーーーーーーー!
ずっと、好きだからーーーーーーーーー!」
「まなみ…!」
どうやらお互いの気持ちを確かめあったようだ。
おめでとう、うんうん、おめでとう。
周りにいる人たちで拍手をし、暖かいムードに包まれる駅のホーム。
まるで、ドラマのワンシーンのようだった。