教室に着いた。
壁はベージュで、まったりとした教室。
所々に落書きがある。

「とりあえず席に座ってくださいねー」

さっきの先生がそう言うと、すぐに教室から去って行った。
光希や同じ小学校だった他の5人以外、全く知らない子ばかり…
そんな中で私はやっていけるのか。本当に不安だった。

「うちはどこだろ~…」

光希は私にしか聞こえないくらいの小さい声で呟くと、
教室を歩き回る。

私は教卓付近でつっ立っている状態だった。

―ヤバい…なんか分からないけど
すごい緊張してきた…
でもとりあえず自分の席を探そう…