しばらく学校への道を行っていると
後ろから小さな声が聞こえてくる。
「オッハ~!」
その声は次第に大きくなってくる。
明らかに光希だ。
朝から元気で羨ましい、と感じられる。
「一緒に学校行こーぜー!」
「りょうかーい」
光希はいつも元気だけど
本当は何か抱え込んでいるのかもしれない、と
私は思う。
―思い切って、言ってみようかな。
信号が赤になる。
前はほとんどが―いや、ほぼ全員が同じ西南中学校の生徒達でズラリと並んでいる。
おそらく、相当の時間がかかるであろう。
家を出たのは7:30。西南中に行くまでおよそ20分はかかる。
間に合うかどうかが問題だ。
―…あ、今言うのにちょうどいいかも。
勇気を出して言おうとする。
「ねぇ、光…」
「ねえ千沙ってさー、好きな人できたっぽくない!?」
光希の声で私の声はかき消された。
後ろから小さな声が聞こえてくる。
「オッハ~!」
その声は次第に大きくなってくる。
明らかに光希だ。
朝から元気で羨ましい、と感じられる。
「一緒に学校行こーぜー!」
「りょうかーい」
光希はいつも元気だけど
本当は何か抱え込んでいるのかもしれない、と
私は思う。
―思い切って、言ってみようかな。
信号が赤になる。
前はほとんどが―いや、ほぼ全員が同じ西南中学校の生徒達でズラリと並んでいる。
おそらく、相当の時間がかかるであろう。
家を出たのは7:30。西南中に行くまでおよそ20分はかかる。
間に合うかどうかが問題だ。
―…あ、今言うのにちょうどいいかも。
勇気を出して言おうとする。
「ねぇ、光…」
「ねえ千沙ってさー、好きな人できたっぽくない!?」
光希の声で私の声はかき消された。