その後ははやかった

もう1人の男も飛ばされ、2人とも気絶していた




近づいてきた彼の方に目を向けると

一瞬、ほんの一瞬彼は止まった



と、思ったらまた、近づいてきていた



「大丈夫、ですか?」

どうやら、彼は私を救ってくれたらしい



コクリ、首を縦に振る


「じゃあ、送っていきます」


ドクッ、と心臓が嫌な音をたてた

咄嗟にでた言葉は
「か、えり、たくな、い」

震えててバカみたいに不恰好な声



でも、次に放たれる言葉は予想してなかった