その日は、大雨の日だった



「きゃあっ!」



教室から、そう言う優奈の声がした



私は教室に入るとうずくまってる優奈を見つけた



「優奈!!!!」



優奈の手は赤く染まっていた



「それ…」



私がそう言うと、優奈は剃刀を差し出した



「鞄のなかに入ってて…」



!!!!!



ダメだ!もう、許せない



私を傷つけるのはいい



けど、優奈はダメだ



「陽子先輩のとこ行ってくる」


私はそれだけ言って、教室を飛び出した