それから、次の日
俺は棗の後をつけた。
そこで目にしたモノに、俺は怒りが湧き上がった。
昼休憩。
棗はクラスメートの女子に連れ出され、校舎裏に行った。
「ねぇ、一葉ちゃん。
今日さ、一磨くんがすっごい暗かったんだけど………一磨くんになんか言ったの!!」
なんだよ……俺の…所為かよ………!
こんな事になったのも……全部俺の所為。
「……………」
「なんで黙ってんの!?
何か答えなよ!!!!」
「………」
なにを言われても、棗は黙ったまま。
ただ静かに、相手を睨みつけていた。
クラスの女子の学級委員が、その態度が気に入らなかったのか、平手打ちを食らわした。
パチンッ!!!
そして、そいつは女子生徒に耳打ちをして、帰った。
残された女子は、棗に寄って、蹴ったり踏んだりをした。罵声を浴びせながら。
すると、1人の女子生徒が箒を持って来て、それを振り上げた。
俺は、咄嗟に駆け出した。
棗が殴られる!!!
助けなきゃ!