そして
時はどんどん過ぎ、
俺と棗は、いつの間にか、
小学二年生になって居た。




それでも、確かに笑ってた。







「はっちゃーん!
迎えに来た!遅くなってゴメン!!」


「…………」






「はっちゃん………?」



「あ!ゴメン!!かずくん!
ぼーっとしてた。あはは!」






棗の様子がおかしい。



この時、棗がしていたのは、
幼い頃の、無邪気な可愛らしい笑顔じゃ無く、貼り付けた、偽りの笑顔。






「そっか、はっちゃんが病気じゃ無いならいいや!良かったー!」





無邪気に笑ってそう言った俺に、棗は苦しそうな笑みで、「ありがとう!」といった。