棗に着いて行って、着いたのは屋上。


屋上から見える空は、ものすごく蒼かった。だから、本当に棗が太陽に見えた。




一「一葉(カズハ)」

棗「んだよ?
"昔"の名前で呼ぶなんてよ、照れんだろ」

一「テメェが最初に呼んだんだろ?」




"昔"か………。




棗「カッちゃん。
聞いてくれるか?」

一「しゃぁーねぇ。
この俺が聞いてやる」



棗は困った顔をしながら、ポツリと話し始めた。