「なんで!?藍ちゃんは…藍ちゃんは!
全部思い出にしろって言うの!?心の中にしまっておけって!?そんなの…無理だよ。」

思った以上に大きな声に、私も藍ちゃんもびっくりしていた。

そんな藍ちゃんは、一瞬目を伏せて
悲しそうな顔をして呟いた。

「そうじゃ…ないよ。私だって忘れたくない。思い出になんかしたくない。」

「だったら…」

「でも。」