さてさて、そろそろ私も言い返させてもらいましょうか。
「ツメが甘ぇンだよ。テメーら全員さー。まぁ、別にテメーらが誰を信じようが誰を疑おうか、私らに関係ねぇけどさー。それで私らに迷惑かけやがったら許さねぇぞ?」
「自分の行動に責任持てよ。族っていう一つの組織の長としてな。それができねぇなら総長なンてやめちまいな」
ひゅー、智怜ちゃんったらカックイーww
「言わせておけばベラベラとうるさいですね。口から生まれたんですか?それに、証拠を出せというならお見せしましょう。まぁ、素人が見ても分かるようなもんでもないですが」
あ、バカにされた
このいけすかない敬語男はたしか上條知樹(かみじょうともき)。
上條が見せてきた書類は明らかにハッキングして手に入れた情報をまとめて印刷したものだった。
・・・確かに、私たちがイジメを計画したという記録が残っていた。
しかし、これは雄春のつくったサイトだろう。
でもとが雄春なら、信憑性は非常に低いし、第一、計画を二人でたてたと書いてある日にち、これがおかしい。
私はこの日、風邪を引いたのに誰も看病してくれず、かなりの苦痛を味わっているし、智怜はこの日、桜城の皆と駅弁巡りをしていた。
・・・翌日大量の駅弁が届けられた。
まぁそれはさておき、やはりこの情報はデマだ。