窓から校門の方を見下ろすと、中野にくっついている雛と目があった。
すると、こっちを見たままにやっと笑った。
「なにあいつ、とうとう気が狂ったのか」
「さぁ、まぁとにかく、警戒体制ということで」
雛が中野の耳元で何かを言っている。
ふと中野がこっちを向いた。
バチっとあった目には怒りが込められていた。
「なんか、面倒なことになっちゃったっぽいかも」
「うん、わたしもそんな気がするわ。まぁ、響なら何されても負けないでしょ?」
フッ
「智怜もでしょ?」
「とーぜん」
二人でにやっと笑った。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…