動揺しているのが手に取るようにわかる。 「何よ。昔の話だってば。そんな困らなくても今はただの幼なじみとしか思ってないから。」 誤解されたら困るし、翔吾を安心させたくて言ったはずなのに、また翔吾の親指は動き始めた。 「今は、今はそうなのかよ。」