「さーえーきーっ!」


ニヤニヤ笑いながら楽しそうに大声を出す佐伯亮に向かって大声で対抗してそのまま近づくあたし。


なんなのあいつは。


いつもいつもあたしをからかってくる。


中学の入学式に話して以来、同じクラスだったこともあり良く話すようになっていた。


「やべっ!鬼嫁怒らせたっ!」


「あんた!いい加減にしなさいよーっ!」