「雅、モテるね~」
「やめてよ。あたしは彼氏なんていらないんだから迷惑なの。」
「こりゃ、スポーツ大会も大変ね~」
「なんで??」
知らないの??とばかりの飽きれた顔をする さゆり。
「好きな人のハチマキをもらうと、あとでその人と両思いになるってジンクスあるじゃん」
「へぇ~」
「だから、あんたのハチマキ欲しい男がわんさかくるね」
「んなこと言ったら、さゆりもでしょ。」
「あたしは?彼氏いるし~♡雅もね、もらえると思うよ??んふふ」
「あたしが?誰に?」
「それは当日までのお楽しみ~」
あたしにハチマキをくれる人って誰??
お昼休み後の2時間、必死に考えたけど誰も思いつかなかった。