「雅ちゃん、もう少し新奈ちゃんに近づいてー」
「あ、はい汗」
「はい、ふたりかわいいねー!雅ちゃん笑顔で!!」
「ほらほら、笑顔だって雅ちゃん♡♡」
笑顔にしてるつもりなんだけど、さっきより熱っぽくなった私は立ってるのも少ししんどくて。
「…すみません。お水飲んでいいですか?」
「いいよー。雅ちゃん、少し疲れてる?平気?」
「大丈夫です! お水飲んだら少し楽になりました^^」
「おっけー。じゃあ いくよ〜」
それからは無我夢中でポーズや表情を変えて撮影をした。
正直、意識が朦朧としてたから覚えてなくて。
写真チェックの時も、液晶画面見てたら気持ち悪くなったから、あたしの分も新奈に任せた。
「はい。これで撮影終了でーす。みなさん、お疲れ様でしたー!!」
「「「「ありがとうございました!」」」」