「ハッ。雅ちゃん、泣かせたんだ??」

「俺、なんか言ったかな…」

「雅ちゃん、帰っちゃったのかな~おうちに。」

「は!?家に!?なんでお前知ってんの!?」

「だって、さっき会ったもん。
誰かと電話してたよ~」

「家どこなんだよ!!!」


「知らないの??あの子、有名だと思うんだけど。」

「知らねぇよ。」

「あの子の名字は??」






「城ヶ崎。 …あ。」


「でも行けないと思うよ。あのホテルいつも満室だし。」

「クッソ。俺はどうしたら…」

「ま、せいぜいがんばれ。」