「雅ちゃん、A2の部屋来て」
と、桐山くん。


あたし帰りたい…。
しぶしぶA2に来たけど。

「失礼しまぁす…わっ」

いきなり誰かに腕を引っ張られたと思ったら抱きしめられた。
誰!?って顔をあげようとしたら



「かわいいね。」

「は?」

「このまま外出たら大スクープだね」

「なに言ってるんですか!?」

「俺、雅ちゃんとならスクープ出てもいいけどなぁ。」

「私は嫌ですっ」

「そんな上目遣いで言われてもなぁ。ますます離したくなくなる。」

「離してください…。」