「…の……すみ……」


少し体を揺らされて目を開けると心配そうに見ている颯佑がいる。


「ん…」


「ここで寝てたら風邪引く」


「…もう少し……」


「ほら、帰るよ」


颯佑はもう着替えていた。


わたしを無理やり起き上がらせてちゃんと椅子に座らせる。


「おーい」


「……ごめん」


意識がはっきりしてきて颯佑を見る。


さっきよりも顔色の良くなった颯佑。


「今日は帰れって言われた」


「…そっか」


「ん」


「もしかして…わたし待ち?」


「ん」


「ええっ!ごめん!」


慌てて立ち上がる。


颯佑はゆっくりとベッドから降りた。