そう言うと溜め息を吐いた。 「わかってたよ」 「えっ?」 「この間僕が迎えに行ったところでしょ?」 わたしが頷くと颯佑はわたしを見た。 「バレバレ」 「ご、ごめんね」 「いいよ」 「もう、辞めるから」 「今度、僕が食べに行ってからね」 「え?」 「……澄乃が作った甘いもの食べたいから」 そう言って颯佑は目を閉じた。 「ちょっと…寝る。ここにいて」 わたしはびっくりして、うんというしかなかった。