ボコッ

ガッ

ドサッ---…


襲いかかってくる男たちを
倒せば倒すほど
奪われていく体力。


「ッ、くそっ…」


小さく呟いたその瞬間、
頬に強い衝撃を受け
目の前が真っ暗になる。

ゆっくりと目を開くと
そこには真っ白な靴。

そこで初めて
自分が倒れていることに気づく。

その真っ白な靴を辿って行ったとき



「…っ---!?」



軽蔑したような
何の感情も持っていない、
そんな冷たい目で俺を見つめる麗。




「…う、らら…」



さっきよりも
小さく、小さく呟いた言葉。

聞こえるはずないと思っていたのに
俺の言葉に少しだけ、
本当に少しだけ顔をこわばらせた麗。