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気付くと、
獣牙は俺たちしか残っていなくて。

さっきまで
俺たち5人だった空間に
白龍の下っ端たちがぞくぞくと
集まってくる。

すると、

「…どうするの、麗」

ひとりの男が
麗にそう問いかける。


「…伊織に任せるよ」

麗のその言葉に
白龍が一斉に俺と遥に
殴りかかってくる。



「…気を付けろよ」

小さく、遥かにそう言うと

「駿もね」

いつもと変わらない
笑顔の遥。

その笑顔にほっとした俺は
白龍の下っ端たちを
倒していった。