殴っては避け、
蹴っては避け、

その繰り返しが
どんどん優真の体力を
奪っていく。

ついには、
ドサッと音を立てて
倒れ込む。

「…優真っ…!」

そんな優真に
駆け寄る隼人が
今度は麗に殴りかかる。

…が、

何度殴りかかっても
麗に触れることは出来ずに
隼人も同じように倒れ込んでしまう。


ふと、周りを見てみると

「…っ、そんな…」

そこには
倒れ込む大勢の下っ端たちの姿。

それに比べて
白龍は10~15人しか
倒れている人が見当たらない。