「下野さーん!!名乗り忘れてたー!!俺、尾形駿ー!!よろしくー!!」


「え、あ、う、…っ」

はっ恥ずかしい…っ!!!
何なんだ、彼…っと尾形君はっ!!!
今ので私と尾形君は、一年生の中で存在が知れ渡ってしまった事になる。


…最悪だ。
どうしてくれるの、尾形君…っ!!!
私はいつも日陰のような暗く目立たない存在だったのに…!!

現に周りにいる新入生達が私と遠くにいる尾形君をこれでもか、というくらい見ている。

私は恥ずかしいくなって、その場を逃げるようにクラス発表のある場所まで行きクラスを見て、教室に向かった。