「わたしもっ！」

きなこちゃんも留奈さんに続いた。

「ほらっ、さくらちゃんもっ」

昨日に引き続き人の部屋のドアから不審者っぽい行動をし出す留奈さん。
しかも今日は留奈さんの下にきなこちゃんもいる。

怪しい……。

廊下側から見たら勿論だけど、後ろから見ても怪しい……。
私も昨日はこうだったのかと思うと恥ずかしくなってしまう。

他の人に見られなくてよかったぁ……って、一番見られたくない秋中さんに見られてしまってるんだけど。

「さくらちゃんっ、やっぱり秋中さんだよっ！ 早くっ！」

「え、秋中さんっ？！」

慌てて玄関に向かうと、やっぱりと言うか何と言うか、背中を押されて廊下に飛び出してしまった。

「わっ……！」