「美味しいっ!

本人もお部屋も可愛いのに、料理まで上手いなんてっ!
さくらちゃん女子力高すぎっ!

モテるの分かるわぁ!
学校にも毎日お弁当持ってきてるもんね!

有り余る女子力、少しでも分けてほしいよっ!」

「本当だよねぇ、あたしには無理だよ~」

「2人とも、誉めても何も出ませんよ?」

「美味しいご飯が出てるじゃん」

「そうそうっ」

2人に誉められて照れながら夕食を楽しんでるその時、こつこつと階段をあがる足音が聞こえた。

「はっ! さ、さくらちゃん、秋中さんかもよ?
指を確認したら良いんだよね?」

言って箸を置き、玄関のドアを少し開け、外を覗く留奈さん。

……。
この光景、昨日見た気がする。