「ナギ、この子...明らかに捨て猫..だよね?」



「そうみたいだね...。

あっ、...しかも怪我してる...!」





その捨て猫は体のあちこち毛をむしられてて

左前足が血で赤く染まっていた




「...わたし、この子連れて帰る。」




「えっ、ナギ本気!?」





「こんなヒドい状態なのに...放っておけないよ!

手当ての仕方なら授業で習ってるし..

なんとかなるかもしれない。..いや、なんとかする。」





私はその猫を両手でそっと優しく抱え

家へと帰った