「俺ね、あの空き地にいるあいだ

カラスに襲われたり、野良犬に噛まれたり

死んじゃうんじゃないかって何度も思った」




「そっか…だからあんな怪我を…」





飼い主の虐待かと思っていた私は

虐待じゃなかった事に少し安心したけれど


気持ちは全然晴れなかった





「ナギ」





そしてまた強い力で私を抱き締めた