レイは肩におでこをのせたまま

飼い主のことを話し始めた




「ミワちゃんは、小さな女の子だった。

俺たちは毎日、ご飯の時も寝るときも

いつも一緒だった」




「ミワちゃんと、ミワちゃんのパパとママが

ある日どっかにお出かけに行って

しばらく帰ってこなかった」




「…俺はお腹がすいて、喉がかわいて

白い大きな食べ物がたくさん入った

少し中が冷たい箱を開けた」




「中には美味しそうなお肉があって

俺はそれを食べていたんだ。

その時に、ミワちゃん達が帰ってきて…」





「それで…?」