レイが見つめるその先には

二つ縛りの小さな女の子がいた




「レイ、あの子がミ…。……………っ!」





すぐそこにミワちゃんの姿が見える

だけど一人じゃなかった




大事そうに、笑顔で

一匹の猫を抱えるミワちゃんが

そこにいた





「…ナギ、帰ろ」





「えっ、ちょっとレイ…っ!」





強引に私の手を引き

私たちは来た道をまた引き返す



レイは一度も足を止めずに

前へ前へと進んでいく



私はただ必死に

レイの後ろをついていく事しかできなかった