龍平は真剣な顔で言った。


私も泣いた。


「ごめんなさい。これからは何もしません。龍ちゃんと亜美は幸せになって下さい。」


「わかったな。これ以上亜美を傷つけたらただじゃ済まさねぇからな。」


龍平は私の手を掴んで体育倉庫を後にした。


「怖かった…。」


家に着いて力が抜けたようにその場にへたれ込んだ。


龍平は私を優しく抱いてくれた。


「今回は、早く気づいてやれなくてすまない。」


「ううん。助けてくれただけて嬉しかったよ。」