「だって、だって、龍ちゃんが亜美のことを愛しすぎるからいけないんだよ!!ずっとずっと龍ちゃんのこと好きだったのに…。」
佳奈はその場に泣き崩れた。
「だからか。」
ポツリと一人で龍平が言った。
「だからかってどういう意味?」
「俺と付き合ってる女が何の理由もなく別れてくれって言ってくるからさ。全ては佳奈のせいだったんだな。」
「ごめんなさい。佳奈……嫉妬してたの。龍ちゃんが1人の女の子に優しく笑ってるところが許せなかった。佳奈にはあんな風に笑ってくれなかったのが悔しかったの。」
「佳奈はいとこの中で一番に可愛がっているんだよ。」
龍平は佳奈の頭を撫でた。
「でも、亜美を傷つけたことは一生許さない。」