家に帰ったら龍平はいつものように玄関まで迎えてくれる。 「おかえり。亜美。」 少し照れくさそうに笑う龍平を愛しいと実感した。 「ただいま。」 「なんか、今日膝が出血してるよ。」 龍平はしゃがんで私の膝の様子を見た。 「大丈夫!さっき、転けたの。」 靴を脱いで夕飯の準備をした。 次の日。 今日は佳奈に呼び出されなかった。 けれど、放課後になると突然体育倉庫に連れていかれた。