「あたりまえ」
高一 芦田 凜
あたりまえじゃないもの
それはこの世の全て
いつかは消えてしまうから
私も 貴方も
人はそれを忘れている
それは私においても言えること
あたりまえを大切にできる
そんな人になりたいと強く思う
バサッ。
手から一枚の作文用紙が落ちる。私が書いた詩。
今この一枚の紙を読んだ瞬間に私の脳内には沢山の事がフラッシュバックした。
あの人のこと。
10年間私が白黒の人生を送ってきた原因。
思い出した。私の人生にまだ色があった頃のことを。
もっと思い出してしまいそうで、凜は作文用紙が見えないように目を閉じながらテーブルへ向かった。
携帯を手にとり、ボーカロイドを聞き始める。この年になってもまだボーカロイドとはあまりにも変な趣味だと世間の人々は思うかもしれないが凜には気分転換をするための最高の音楽なのだ。
ドサッ。豪快な音をたててソファーに座り込む。
ヘッドフォンから聞こえる緩やかな機械音。
午前10時。睡魔に襲われる。『会社の資料に目を通さなければならないのに…。』
だが凜はそのまま眠ってしまった…
高一 芦田 凜
あたりまえじゃないもの
それはこの世の全て
いつかは消えてしまうから
私も 貴方も
人はそれを忘れている
それは私においても言えること
あたりまえを大切にできる
そんな人になりたいと強く思う
バサッ。
手から一枚の作文用紙が落ちる。私が書いた詩。
今この一枚の紙を読んだ瞬間に私の脳内には沢山の事がフラッシュバックした。
あの人のこと。
10年間私が白黒の人生を送ってきた原因。
思い出した。私の人生にまだ色があった頃のことを。
もっと思い出してしまいそうで、凜は作文用紙が見えないように目を閉じながらテーブルへ向かった。
携帯を手にとり、ボーカロイドを聞き始める。この年になってもまだボーカロイドとはあまりにも変な趣味だと世間の人々は思うかもしれないが凜には気分転換をするための最高の音楽なのだ。
ドサッ。豪快な音をたててソファーに座り込む。
ヘッドフォンから聞こえる緩やかな機械音。
午前10時。睡魔に襲われる。『会社の資料に目を通さなければならないのに…。』
だが凜はそのまま眠ってしまった…