桜の花びらが散りはじめる中、
私は貴方に出逢い、恋をしました。


ジリリリリ・・・
目覚ましの音が部屋に鳴り響く。
「歩夢!早く起きなさい。
遅刻してもしらないわよ!」
下から母の声も鳴り響く。

まだ起きてない頭を無理矢理起こして時計をみる。

「ヤバっ!遅刻しちゃう!」
一瞬で目が覚めた私は、飛び起きた。
急いで真新しい制服に腕をとおす。
そして、身支度もままならないまま、
部屋をでて、階段をかけ下りる。

「ご飯は?」
と、母に声をかけられたがそれどころじゃない!
「いらない!」
そういい放ち、玄関をでた。

学校までの道をひたすら走る。

入学式の次の日に遅刻するなんてありえない!
そうおもい、髪が乱れるのも 転けそうになるのも、気にせず走り続ける。

これなら、間に合う!
その時、足が何かにつまづいた。
その弾みで、盛大に転けてしまった。

「いったぁー。なんなのょ!」
ふと、足元を見ると