そしたら顔の上に影が出来た、その子がまた覗き込んでる。

「髪の毛綺麗だね」

「はぁ?何言ってんの?」

「触ってもいい?」

「はぁ?嫌に決まってんじゃん」

思わず身体を持ち上げた、そしたら…その子の顔の目の前に…。

この子可愛い顔してる。

「あっやっぱり正面から見ると綺麗…」

「はぁ?何が?」

「髪も顔も…いいなぁ」

そっとその子は手を伸ばして来た。

思わず目を瞑る。

手が、そっと頬に触れてる。
それが段々と、首筋に…顎にそして反対の頬に…。

「くっくすぐったいんだけど」

「あっごめん、凄く肌が綺麗で。」

「てか、なんなん?」

「んと…私遥、三木遥!」

「はぁ?名前とか聞いてないし」

「だって何?って聞いたから、貴女は?」

「はぁ?」