「誰がハゲじゃこら」

後ろを振り返ると、そこには
同じクラスの水沢一磨くん。

バスケ部のくせに坊主に近い短髪で
かっこいい!!っていうほどではないけど明るくて面白くて

わたしのひそかに好きな人だったりする。

誰にも言わない言えない気持ち。
生まれて初めての恋です。


「こらハゲ手を離すんだ」

私が言うと
ぷっ。と笑って一言。


「ふっとい腕」

「うっさいハゲ!!!」


ちょっと怒りながらも
わたしは笑ってる。

こんなやつだけど
憎めないのです。



あーもーこれはどれも
まぶしい笑顔のせい。