「楓ちゃんと結菜ちゃんお菓子いる?」 通路を挟んで隣に座っている颯太君から声がかかった。 『お菓子?なに持ってきたの??』 「ん?チョコとかポッキーとか、コアラのマーチとかー。」 「なにそれ、チョコばっかり。」 「あ、楓ちゃん、チョコ舐めてんなー。美味いんだぞ?」 「はいはい。分かった分かった。」 楓の適当っぷりは、見てて清々しいほどだ。