「…で?なんか用?」


私は今、飽き教室に竹宮と2人でいる。

…聞き出さなきゃ。全部。事実を。


『結菜と颯太君を別れさせるように仕向けたのは、あんたでしょ?』


直接過ぎたかな。と、思ったけど、これくらいでいいよね。竹宮相手にオブラートなんて必要ない。


「は?なに今更。」

鼻で笑うような態度で話す竹宮にイライラが募るが、なんとか平常心で問う。


『聞いてるじゃん?答えてよ。』


自分でも驚くほど低い声が出た。

…私、こんなに低い声でたんだ。

知らなかったってことは、生まれてきてから、今一番怒ってるのかな。


「…なんだよ。別に、今付き合ってんのは私なんだから……『関係なくない』


思いっきり被せて言うと、竹宮は、諦めたように口を開いた。