「それでは皆さん、休憩をやめてくださいーーー。」


そのあともみんなで騒いでたら、午後の部が始まった。



「1年男子リレーだってー。」

言いながらちゃっかりゲットしていた一番前の応援席へ向かう楓。


「へへ!大和最後から2番目なんだ!」

『このやろ。お前、可愛いな。』

「な!?べ、べつに普通に言っただけだから!!結菜に教えてあげたっていうか…!」


あーあ。キャピキャピしちゃってー。


そんな楓に微笑んでから、私はグラウンドに目を向けた。

もう、男子はみんな並んでいて、1番走者が準備している。