今みたいなことは、軽く受け流すのが当たり前だった。

ううん、そうするべきだったんだ。


『…ごめ、楓。私、おかしかったね。ごめん、ありがとう。』

「ううん、べっつにー?なんか取り乱してたみたいだから、ちょーっと言ってみただけ!!」


なにも気にしてない様子で言う楓からは、私への気遣いが伝わってくる。



『ほーんと私。最近迷惑かけっぱなしだよね。ちゃんとしなきゃだなー。』



そんなことをしている間に、体育祭の会場準備は終わっていた。