学校に着いて、まず職員室に向かった。


『…失礼しまーす。』


授業中に職員室にくる生徒に対する対応は酷いもので、冷たい態度の先生からの視線が一斉にささる。


けど、入ってきた生徒が私だったことに気付いた先生は、表情をころっと変えて明るい言葉を並べた。


…まぁ、この学校が、大げさに問題にならなかったのは私のおかげでもあるからね。



「鈴森!もう良くなったのか??」


近くによってきて声をかけたのは担任だった。


『おかげさまで。先生、ご心配おかけしました。』