「まーー、最近の颯太君は私から見ても変だもん。前までの余裕がないっていうかね。」


向かいの家の正面の窓から楓が呟く。


「本当、何があったんだろーねー。」

『うん…ねぇ、楓。颯太さ、前みたいに戻ってくれるよね。』


ポロッと、心配になっていたことが言葉になって落ちていった。



「戻るよ。今は、颯太君にもなんか考えることがあるんじゃないの?だから、ちょっと待ってあげたら?そしたら、ちゃんと話してくれるって。」


優しい楓の笑顔が、私を安心させる。


『そぅ…だよね。うん、ありがと!』


そーして、私たちはお互いの部屋に戻った。