8月の終わりはまだまだ暑い。 私は、屋上の柵に手をつき、涼しい風を浴びていた。 そんな私に、後ろであぐらをかいて座っていた颯太が話しかける。 「…にしても、結菜。夏休みとは大違いだな。もう、別人じゃん?」 はー?颯太に言われたくないんだけど? 『お互い様でしょーが。そっちこそ、裏になれちゃって誰だよって感じだわ。』 マジ、朝とかひびったんだけど。