『………え、えっと…。』


沈黙が耐えられなくて口を開くが言葉が続かない。


すると、颯太君は、ため息をついてからなにかを呟き顔をあげた。


暗くて、はっきりとは、分からなかったけど、その表情は、ほんのりと赤くなっていた気がする。



「……お前はさ。可愛いんだって。今日とか、浴衣きて、似合っててすっげぇ可愛いし。」

『……な…。』

「この際だから言うけど。俺さ、その辺の男が、お前のことジロジロ見てるの、許せねぇって。ムカつくって、思ったんだよ。」


『………は?…そ、それって。』