「じゃーな。」

『本当、わざわざ送ってくれなくても良かったのに。颯太君、めんどくさいこと嫌いじゃん。』


空がオレンジ色に染まる頃。
私の家の前に、私と颯太君はいた。


「まぁ。俺も男だしな。男は女を送るもんだろ?」

『そっか。ありがと。気をつけて帰ってねー。』


そう言って、手を振ると颯太君も軽く手をあげて走って行った。



『なんか。長い1日だったな……。』