「席も近くてラッキーだよ」
「まさか、席まで近いとは思わなかった」
教室に入ると、彩ちゃんが前の席に
なっていた。すごい、偶然だな~✩
何か、安心した~✩
上下左右は、誰になるか気になってたし…
そういえば、瞬は何処の席だろ~✩
辺りを見渡して居ると、彩ちゃんが
気づいたのか教えてくれた。
「岡崎くんなら、ほらっ! あそこ!」
指を指した方を見ると、結構離れた場所の
廊下側の一番後ろにいた…
あそのか。離れてて良かった~✩
瞬が近くに居ると、女共がうるさいから
授業に集中出来ないし…女共の視線が痛い…
瞬は、昔からモテテいた。
幼馴染みの私には、瞬の良さがよく分からない。1つ上げるなら、たまに優しい所かな
本当、たまにだけど…
幼馴染みだから、自然に一緒に登下校してるけど、他人だったら、知らない人だったかも…
そんな事を思いながら、見ていると…
急に、こっちに来てビックリした。
「俺の顔に何かついてるのか?」
「さっきから、人の顔じっと見て…」
「もしかして、俺が気になるわけ?」
なっ””何で、そうなるの?
そんな訳ないし、考え事して見てただけなのに。
「誰が、あんた何か気になるか!」
「ただの、幼馴染みでしょ!」
「席何処だろ~って思っただけ!
それ以外の感情はみじんもない!」
私は、そう言って顔を背けた。
瞬が、悲しそうな顔をして自分の席に戻った事も知らないで…