「今井、楓は一緒じゃないのか?」


「楓なら、火宮くんに呼ばれて
 屋上に行ってるよ。用事でもあった?」


火宮…って、確か…楓の隣の奴だよな…


何で、楓を呼んだんだ?


それに、朝、耳にしたけど…

名前で呼び合ってなかったか?


蘭くん、楓って…


馴れ馴れしいんだよ!
何で火宮が、楓って呼んでんだよ!

あいつを、名前で呼んでるのは


今井と俺だけだったのによ…ムカツク!


「どうかした?岡崎くん?」


「あっ!いや、なんもねぇ~✩」


そっか!とした顔で今井は見て、また食べ始めた。


屋上に居るって言ったよな。

行ってみるか。と思って行こうとしたら

腕を掴まれた。

「何処行こうとしてるの?瞬くーん!」

「早くご飯食べようよ!
 私、手作りの弁当なの!食べて!」

「私達も作ったの、瞬くんに食べて欲しいな~✩」


全然離さないから、「分かった…」と言って屋上に行くのを諦めた。

数十分経って、火宮だけ戻ってきた。