私がいつものように浩多に話しかけていた時のこと。 宝物の話になって、私が浩多の宝物は?と聞くと、ない。と即答で返ってきた。 だから、大切なものは?と聞いた。 私はこれも、ない。と即答だと思っていた。 だけど浩多は、顔を歪め、無言だった。 私はなぜか あぁ と納得がいってしまった。