「どうして今更美香を探したの！どうして彼氏なのに今まで知らなかったの！？あなたの、っ、あなたのせいで、思い出してしまう！思い出したくないのに！自分が惨めになるだけなのに！やっと少しずつ立ち直れて、前に進めて来てたのに！全部台無し！あなたのせいで！あなたの「美紀！」

浩多に呼ばれて、はっ！と我にかえる


「ごめんなさい！あなたのせいではないって分かってるのに…」



「いいんです、俺のせいかもしれないし」

謝ったわたしに、男はぼそっと呟いた。



男に対して、え？と聞き返した