カラン カランッ と聞きなれた音が耳に入る。 そして、「…おまたせ」と少し気まずそうに優子ちゃんが席についた。 「懐かしいね、この店。」 「そうだね、」 浩多が北海道が行ってから、このお店には来ていない。 「ところで、話って何?」 あっ、そうだった。 「…私が優子ちゃんに話してなかったこと。話そうと思って…」 「えっ、あ…うん。」 私達の席を緊張が包んだことで、少し率直に言い過ぎたかな?なんて後悔した。